はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は「ウクライナショック」で米国株が絶好の買い時である、5つの理由を解説していきたいと思います。
🔳ウクライナ危機で株が絶好の買い時である5つの理由
✅株価は既に底を打っている
✅VIX指数が30を超えている
✅長期金利が急低下している
✅ハイテク株の反発が期待できる
✅情勢が落ち着けば、株価は反発する
🔳ウクライナショックで株が買い時【否定論に回答】
✅FRBは利上げを慎重に進める
✅前回の利上げでも、株価は上昇
✅インフレは以前から続いている
「ウクライナ危機で、株価はどうなるのかな・・・」
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
【結論】ウクライナ危機で、米国株は絶好の買い時を迎えています。
ウクライナは緊迫した情勢が続いていますが、米国株はすでに底を打った可能性が高いです。
市場のリスクオフが高まり長期金利が急低下してきたため、米国株は絶好の買い時となるでしょう。
今回は「ウクライナショック」で米国株が絶好の買い時となっている、5つの理由を解説していきます。
ウクライナ危機で株が絶好の買い時である5つの理由
それでは「ウクライナショック」で株が絶好の買い時である理由について、解説していきましょう。
以下に冒頭で示した5つの理由について、1つずつ解説していきます。
株価は既に底を打っている
ウクライナの情勢悪化で市場は緊迫していますが、すでに株価は底を打っている可能性が高いです。
下図に、米国株S&P500の6ヶ月チャートを示します。
S&P500は2月24日に付けた安値(4,114pt)が底となり、その後は反発しています。
S&P500指数チャート_6ヶ月
2月24日以降はウクライナ情勢がどれだけ悪化しても、この時の底値には近づいていません。
3月4日にウクライナの原発が砲撃された後ですら、この底値には近づきませんでした。
ウクライナの情勢は、すでにこれ以上ないレベルまで悪化しています。
よってよほどの事態にならない限り、ここから大きく下落する可能性は低いでしょう。
VIX指数が30を超えている
ウクライナの情勢が悪化したことで、VIX指数は30を超えてきました。
下図に直近5年間における、VIX指数のチャート図を示します。
直近10年間でVIXが30を超えたのは、2020~2021年のコロナショックの時だけです。
これ以外に直近10年間でVIXが30を超えたことは、ただの一度もありません。
VIX指数チャート_5年
つまり現在の市況は10年に1~2回しかないレベルの、非常に緊迫した状況です。
言い換えれば、現在は10年に1~2回しかないレベルの「買い時」です。
VIX指数が高まった時が「株の買い時」であることは、過去の歴史が証明しています。
長期金利が急低下している
ウクライナの情勢が悪化するに連れ、米国の長期金利が急低下しています。
下図に、米国10年債利回りの6ヶ月チャートを示します。
2月中旬には2%を超えていましたが、3月に入り1.7%付近まで急低下しています。
これは言うまでもなく、ウクライナ情勢の悪化による「リスク回避」が要因です。
米国10年債利回り_6ヶ月
長期金利が急低下した時は、米国株の買い時です。
これもすべて、過去の歴史が証明してくれています。
長期金利の低下時は、結果的に買い時となることが大半です。
過去の長い歴史で、金利低下時の投資が危険だったことは無いのです。
ハイテク株の反発が期待できる
長期金利が低下してくれば、のちにハイテク株が上昇する可能性が高まります。
特に世界トップ企業である「GAFAM」の株価は、金利が下がれば上昇しやすくなります。
ハイテク株が上昇すれば、S&P500のほか、特にナスダックの上昇が強まります。
現在は情勢が緊迫していて上がらなくても、後で遅れて上昇してきます。
情勢が落ち着けば、株価は反発する
繰り返しますが、ウクライナ情勢における悪い材料は、すでに出尽くしています。
よってこの情勢が落ち着けば、米国株は即座に上昇を強めます。
2020年のパンデミックの時も、まったく同じ現象が起きています。
米国株の回復力の強さを、決して侮ってはいけません。
ウクライナショックで株が買い時【否定論に回答】
ここまで、ウクライナショックで株が買い時である5つの理由を解説してきました。
しかしSNS上では下記のような疑念により、株価上昇に否定的な人が多いようです。
- 今年は複数の利上げが実施される
- 併せて量的引き締めが実施される
- 米国には強いインフレ懸念がある
私は上記に対しても、それほど心配はしていません。
以下に、上記について少しだけ解説しておきます。
FRBは利上げを慎重に進める
まずは、今年から実施される「利上げ」について。
これから利上げが進むことを懸念して、投資に否定的な人が多くいます。
しかしFRBもバカではないので、利上げは慎重に、少しずつ進められます。
前回の利上げでは2015年12月から3年を費やし、9回に分けて実施されています。
米国の政策金利の推移_10年
当然これからの利上げも、ウクライナの情勢を踏まえつつ、慎重な判断が下されます。
政策金利を一気に引き上げ、経済にショックを与えるようなことは、あり得ません。
おそらくウクライナ危機の影響で、利上げはより緩やかに、慎重に進められるはず。
FRBは経済にショックを与えないよう配慮するため、利上げが暴落に直結する可能性は低いでしょう。
前回の利上げでも、株価は上昇
実際に前回の利上げ実施後も、米国株は順調に上昇を続けています。
下図に、米国株S&P500の10年チャートを示します。
現在は利上げの開始期なので、前回で言うと2015年12月の状況に該当します。
S&P500指数チャート_10年
この時も利上げが警戒され、株価は下落しており、現在の状況に近いと言えます。
ところがその後もS&P500は、順調に右肩上がりの上昇を続けています。
ようやく大きな下落に見舞われたのは2018年10月からで、利上げ開始から3年も後のことでした。
このように利上げを開始したからといって、すぐに株価が暴落するわけではないのです。
インフレは以前から続いている
また米国のインフレを理由に、株価上昇を否定する人も目立ちます。
たしかに米国のインフレは進んでいますが、それは今に始まったことではありません。
下図に、米国の消費者物価指数の長期推移を示します。
このように米国のインフレは今に始まったことではなく、物価は定常的に上がり続けています。
アメリカの消費者物価指数の推移
(引用元:世界経済のネタ帳)
前回の利上げ期である2015~2018年前後でも、物価は定常的に上がっています。
よって米国の「インフレ×利上げ」は、前回と何ら変わらない状況といえます。
今回の利上げやインフレは、決して特別なものではないのです。
このような事を熟知した上で、これからも冷静な投資判断を下していきたいところです。
まとめ
以上により、今回は「ウクライナショック」で株が買い時である、5つの理由を解説させて頂きました。
ここまで解説してきた項目について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
🔳ウクライナ危機で株が絶好の買い時である5つの理由
✅株価は既に底を打っている
✅VIX指数が30を超えている
✅長期金利が急低下している
✅ハイテク株の反発が期待できる
✅情勢が落ち着けば、株価は反発する
🔳ウクライナショックで株が買い時【否定論に回答】
✅FRBは利上げを慎重に進める
✅前回の利上げでも、株価は上昇
✅インフレは以前から続いている
【結論】ウクライナ危機で、米国株は絶好の買い時を迎えています。
米国株の下落はすでに底を打っており、ここから大きく下落する可能性は低いでしょう。
VIX指数は30を超え、長期金利が急低下しており、買い時のサインが強くなりました。
情勢が落ち着けばハイテク株が急騰し、米国株は急速に回復することでしょう。