はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は「米国株の今後の見通し」について、下落を続ける5つの理由を解説していきたいと思います。
🔳米国株の今後の見通し【下落を続ける5つの理由】
✅政策金利が急上昇している
✅政策金利は、さらに上がる
✅まもなく逆イールドに陥る
✅ITバブル崩壊時に似ている
✅円安の後、株価は暴落する
「米国株の値動きは、今後どうなるかな・・・」
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
【結論】米国株はこれから2023年春にかけて、まだ下落を続けるでしょう。
米国の利上げはまだまだ途中であり、今後も年末へ向けて1%以上も利上げが実行される見通しです。
まもなく10年債利回りと政策金利は巨大な「逆イールド」へ突入し、景気後退へと向かうでしょう。
今回は「米国株の今後の見通し」について、下落を続ける5つの理由を解説していきたいと思います。
米国株の今後の見通し【下落を続ける5つの理由】
それでは「米国株の今後の見通し」について、最新の動向を解説していきましょう。
【主張】米国株はこれから2023年春にかけて、下落を続けると予想します。
以下に株価が下落を続ける5つの理由について、1つずつ解説していきます。
政策金利が急上昇している
2022年3月より、米国の政策金利は急激な上昇を続けています。
下図に直近10年間における、政策金利の長期推移を示します。
政策金利の利上げは3月から7月までで4回も実施され、わずか4ヶ月で2.25%も上昇しました。
米国の政策金利_10年間の推移
特に6月、7月の上げ幅は通常の3倍となる0.75%となり、27年ぶりの上げ幅を記録しました。
上図を見れば2022年の利上げが、いかに急激であるかが分かると思います。
このような急速な利上げは、景気を冷やし、株価を暴落させる可能性が高まります。
政策金利は、さらに上がる
さらに米国の政策金利は、今後も大幅な上昇が続く見通しです。
下記に今後の政策金利における、市場予測の推移を示します。
次回の9月21日の会合でも、0.75%の利上げが有力視されています。
これが実施されれば「3回連続で0.75%の利上げ」となる、異常事態となる見通しです。
政策金利の市場予測
22年 7月 | 2.50% |
22年 9月 | 3.25% |
22年11月 | 3.50% |
22年12月 | 3.75% |
さらに11月にも利上げが確実視されており、年内に3.5%への到達は必至。
市場予測では、3.75%まで到達する見通しです。
つまり政策金利は現在(22年8月)よりも、さらに1%以上も急ピッチで上昇します。
そうなれば経済には下落圧力が強まり、景気後退へ向かう懸念が高まります。
まもなく逆イールドに陥る
これから政策金利が上がることで、米国10年債利回りと政策金利は、まもなく「逆イールド」に陥る見通しです。
この逆イールドは、株価の暴落、ならびに景気後退を示すサインとして有名です。
下図に過去23年間における、政策金利と10年債利回りの関係を示します。
政策金利と10年債利回りの推移
(引用文献:金利を見れば投資はうまくいく)
過去23年間で逆イールドに陥った実績は、たったの3回だけです。
その3回とは、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックの直前です。
いずれも逆イールドを迎えた直後に、株価は大暴落に陥っています。
株価の下落は避けられない
先述した通り、これから政策金利が上がることは必至です。
よって逆イールドを避けるには、もはや長期金利が大きく上昇するしかありません。
しかし長期金利が仮に4.0%弱まで上昇すれば、逆イールドは避けられても、株価は下落します。
よってどちらにせよ、今後の株価は、下落が避けられないものと推測します。
ITバブル崩壊時に似ている
現在(2022年8月)の市況は、ITバブル崩壊前の状況に酷似しています。
もっと具体的に言うと、2000年4月頃の状況にそっくりです。
下記に、2000年4月頃との共通点を示します。
ITバブル崩壊時(2000年4月)との共通点
- 政策金利が大きく上昇中
- 長期金利が低下を始めた
- 逆イールドへ向かっている
- NASDAQの下落率が約20%
当時も株価が下落を始めたところで、NASDAQの下落率は20%ほどでした。
金利や金融政策の状況も、現在と酷似しています。
そしてこの2000年4月以降、米国株はさらなる大暴落へ突入。
株価の下落は2年半ほども続き、NASDAQは1/4となる大暴落に陥りました。
円安の後、株価は暴落する
米国株が暴落する直前には、もう1つ共通点があります。
それが、過度な「円安ドル高」です。
下図に過去20年間における、ドル/円の長期チャートを示します。
ドル/円チャート_20年
過去20年間で、ドルが120円を超える円安に陥ったのは3回だけ。
その直後は3回ともに、米国株は大きな下落に見舞われています。
特に最も大きな円安となった2002年(135円)の直後、株価は大暴落に陥りました。
2022年の円安が最も大きい
そのなかでも2022年の円安ドル高は、最も大きなレベルとなりました。
ドルは7月に一時139円を超過し、24年ぶりの円安ドル高の水準となりました。
このようなレベルまで達してしまった以上、株価の暴落は避けられないと推測します。
このような円安の後に株価が下落しなかったことは、近年では一度もないのです。
まとめ
以上により、今回は「米国株の今後の見通し」について、下落を続ける5つの理由を解説してきました。
ここまで解説してきた項目について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
🔳米国株の今後の見通し【下落を続ける5つの理由】
✅政策金利が急上昇している
✅政策金利は、さらに上がる
✅まもなく逆イールドに陥る
✅ITバブル崩壊時に似ている
✅円安の後、株価は暴落する
【結論】米国株はこれから2023年春にかけて、まだ下落を続けるでしょう。
米国の政策金利は急上昇の途中であり、今後も年末までに1%以上も上がる見通しです。
そうなれば10年債利回りとの巨大な「逆イールド」に陥り、景気後退が迫ります。
円安を含め状況が過去の暴落時に酷似しており、今後も下落が続く可能性が高いといえるでしょう。
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