はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は「今後の投資戦略」について、2023年における市況の見通しを解説していきたいと思います。
🔳今後の投資戦略2023年【①利上げ期間】
✅政策金利は、まだ上がる
✅長期金利も再び上昇する
✅再び「円安ドル高」へ戻る
✅金利上昇でNASDAQは下落
🔳今後の投資戦略2023年【②引き締め期】
✅ターミナルレートは半年ほど
✅長期金利は、やや低下方向へ
✅少しずつ、「円高ドル安」へ
✅NASDAQを買ってはならない
✅米国債、GOLDが買い時となる
🔳今後の投資戦略2023年【③利下げ期間】
✅2023年・秋以降に利下げ開始
✅長期金利は一気に低下方向へ
✅為替も一気に、円高ドル安へ
✅業績悪化で、NASDAQは下落
✅株安・ドル安のダブル安に
✅米国債、GOLDが強さを発揮
「今後の投資戦略は、どうれば良いかな・・・」
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
今回は上図①~③の期間別に分けて、今後の見通しを解説します。
2023年は上図のように、政策金利が上下動する可能性が高いです。
①利上げ期と、③利下げ期では市場の動きが大きく変わるため、期間で分けての戦略が必要です。
今回は「今後の投資戦略」について、2023年における市況の見通しを解説していきたいと思います。
今後の投資戦略2023年【①利上げ期間】
それでは今後の投資戦略について、解説していきましょう。
まずは「①利上げ期間」に焦点を当て、この時期の戦略から解説していきます。
政策金利は、まだ上がる
まず周知の事実ですが、米国の政策金利は、まだまだ上がります。
22年12月のFOMCでは0.5%の利上げが有力で、政策金利は4.25-4.50%となる見通しです。
さらに2023年にも利上げは継続され、利上げ到達点は5.0%前後に達する見込みです。
FRBによる利上げは、少なくても3月までは継続されるでしょう。
長期金利も再び上昇する
ここで大事となるのが「長期金利」の値動きです。
①利上げ期間においては、政策金利の上昇へ追随し、長期金利も上昇していくと予想します。
政策金利はすでに、長期金利を上回る「逆イールド」へ陥っています。
このまま政策金利だけが上がり続けることは考えづらく、長期金利も追随して上昇するでしょう。
ターミナルレート予想が5.0%前後なので、長期金利も4.0-4.5%程度までは上がると予想します。
再び「円安ドル高」へ戻る
長期金利が上昇すれば、為替も再び「円安ドル高」へ戻ると予想します。
ドル/円は10月20日に150円を超過しましたが、12月2日には134円台まで急落。
わずか1.5ヶ月で、ドルは15円以上も下落しました。
この反動で、短期的には「円安・ドル高」へ戻ると予想。
私は発信した通り12月5日に、FXでレバレッジをかけドル/円のロングへ投資しています。
次は新たな策として、FXでドル円へ投資します。
3月頃までの短期投資用として、レバレッジをかけてドルを保有する。ドルは直近1.5ヶ月で、15円以上も下落した。
長期金利の低下が要因ですが、やや下げすぎていると考察します。
私は、長期金利が再び上昇すると予想。
そうなれば、ドル円も上昇する。— 関原 大輔 (@sekihara_d) December 4, 2022
金利上昇でNASDAQは下落
そして長期金利が上昇すれば、NASDAQへは下落圧力が強まります。
基本的に長期金利が上昇すれば、NASDAQは下落方向へと動きます。
私は下落方向へ投資する「NASDAQ 3倍ベア」の保有を継続。
引き続き、NASDAQには厳しい市況が続くと見ています。
今後の投資戦略2023年【②引き締め期】
ここまで、①利上げ期間の戦略について解説してきました。
次に「②引き締め期」における、市況の見通しを解説していきましょう。
ターミナルレートは半年ほど
利上げが完了するのは23年3~5月頃となる見通しで、ターミナルレートは5.0%前後が有力です。
利上げ完了からターミナルレートが維持される期間は、概ね半年前後となる見通しです。
このターミナルレートが維持される半年ほどの期間を、ここでは「②引き締め期」と定めます。
この期間の間に経済活動が冷やされ、景気を抑制する効果がジワジワと進行します。
長期金利は、やや低下方向へ
さて「②引き締め期」における市況は、どのように動くのでしょうか。
まず最重要となる長期金利は、横ばい、もしくは少しずつ低下方向へ向かう見込みです。
市場は秋以降に想定される利下げ時期を模索し、それを織り込む形で金利が少しずつ低下するでしょう。
このような市場予測をベースに、今の段階から投資戦略を練っておくことが重要です。
少しずつ、「円高ドル安」へ
長期金利が少しずつ低下すれば、為替も少しずつ「円高ドル安」へ戻り始めるでしょう。
②引き締め期では政策金利の上昇は終わっているため、日米金利差が拡大することはありません。
よってこれ以後に円安が進むことは考えづらく、少しずつ「円高ドル安」へ戻るでしょう。
私は保有しているドル円のロングポジションを、ここで売却する予定です。
NASDAQを買ってはならない
そして「②引き締め期」における、株価はどうなるのか。
ここでは長期金利が少し下がり、株価が一時的に上昇することが十分起こり得ます。
【重要】ここで、NASDAQを買ってはなりません。
一時的な株高に踊らされ、この局面で投資してしまうことは危険です。
②引き締め期では、経済が徐々に冷やされ、企業業績もジワジワと悪化が進みます。
次のサイクルとなる「③利下げ期」では企業業績が悪化し、米国株は下落する可能性が高いです。
少なくても過去の歴史では「②引き締め期」の後、米国株は例外なく暴落しています。
米国債、GOLDが買い時となる
では「②引き締め期」では、どのような戦略を取れば良いのか。
この局面では来たる株価暴落に備え、守りを固めることが重要です。
私の場合「NASDAQ 3倍ベア」の保有を継続。
そのほか金利がピークとなるので、米国債やGOLDも、この局面が「絶好の買い時」となるでしょう。
今後の投資戦略2023年【③利下げ期間】
ここまで、②引き締め期までの戦略について解説してきました。
最後に「③利下げ期間」における戦略について、解説していきましょう。
2023年・秋以降に利下げ開始
利下げの開始時期はまだ読めませんが、早ければ23年秋にも始まる可能性があります。
政策金利を徐々に下げていく期間を、ここでは「③利下げ期間」と定めます。
【重要】本当に大事なのは、この「③利下げ期間」での対応です。
以下に利下げ期間における市況の見通しについて、解説していきます。
長期金利は一気に低下方向へ
まず最重要となる長期金利ですが、これは利下げに追随し、徐々に低下していきます。
利下げのペースにもよりますが、過去の利下げ局面においては、長期金利は大きく低下しています。
このベースを軸に、1年後の投資戦略を検討していきます。
為替も一気に、円高ドル安へ
長期金利が低下していくので、為替も「円高ドル安」へと進みます。
③利下げ局面では、少なくてもドル円が上昇していくことは考えづらいです。
日米の金利差が、徐々に縮小していくためです。
よってこの局面に入る前に、ドル資産の為替ヘッジを検討しておくことが重要です。
業績悪化で、NASDAQは下落
そして肝心の株価ですが、特にNASDAQにおいては、ここでも下落に注意が必要です。
長らく続いた利上げによる引き締め効果が顕在化し、企業業績の悪化が出てくるためです。
いわゆる「逆業績相場」と呼ばれる、業績悪化による株安の始まりです。
少なくても過去の利下げ期には、株価は例外なく下落しています。
ここでは株価下落の最終局面として「NASDAQ 3倍ベア」の保有を継続しつつ、売却する時期を模索します。
株安・ドル安のダブル安に
ここで最も怖いのが、株安・ドル安が同時に進行する「ダブル安」です。
2022年の米国株は下落したものの、円安ドル高の恩恵で、円換算の米国株は下落しませんでした。
しかし「③利下げ期間」では円高ドル安へと戻り、かつ株安が同時に進むリスクがあります。
これこそが、海外株の評価額が暴落してしまう最大のリスクです。
米国債、GOLDが強さを発揮
この局面で強さを発揮する資産が、米国債とGOLDです。
②引き締め期にこれらを仕込んでおけば、③利下げ期に強さを発揮するでしょう。
③利下げ期では株安・ドル安が進む一方で、マネーが米国債やGOLDへと流れます。
金利低下に伴い債券価格は上昇、安全資産であるGOLDも上昇が始まります。
利下げ期におけるGOLDの上昇
上図に、利下げ期におけるGOLDの上昇実績を示します。
着色部の利下げ期はITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックと、いずれも経済危機の状況。
いずれも株価が暴落するなか、GOLDは価格が上昇し、資産を保護してくれています。
よって③利下げ期においては、為替ヘッジと並行して株安に備え、守りを固めておきましょう。
まとめ
以上により、今回は「今後の投資戦略」について、2023年の市況見通しを解説させて頂きました。
ここまで解説してきた項目について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
🔳今後の投資戦略2023年【①利上げ期間】
✅政策金利は、まだ上がる
✅長期金利も再び上昇する
✅再び「円安ドル高」へ戻る
✅金利上昇でNASDAQは下落
🔳今後の投資戦略2023年【②引き締め期】
✅ターミナルレートは半年ほど
✅長期金利は、やや低下方向へ
✅少しずつ、「円高ドル安」へ
✅NASDAQを買ってはならない
✅米国債、GOLDが買い時となる
🔳今後の投資戦略2023年【③利下げ期間】
✅2023年・秋以降に利下げ開始
✅長期金利は一気に低下方向へ
✅為替も一気に、円高ドル安へ
✅業績悪化で、NASDAQは下落
✅株安・ドル安のダブル安に
✅米国債、GOLDが強さを発揮
今回は上図①~③の期間別に分けて、2023年の市況見通しを解説してきました。
①利上げ期と、③利下げ期では政策の方向が真逆なので、それぞれで異なる戦略が必要です。
①では再び円安が進み、③では逆に円高へと戻していくと予想します。
①~③で株価が動くメカニズムも変わるので、このような仕組みをしっかりと理解しておきましょう。
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