はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は「FOMC後の展望」について解説し、2023年のマーケットを占っていきたいと思います。
🔳【FOMC】利上げはより高く、より長期化へ
✅23年末の金利見通しは5.00-5.25%
✅利上げ到達点が、市場予想よりも高い
✅2023年は、利下げをしない姿勢を誇示
✅利上げは高く、長期化される見通しに
🔳FOMC後、株価は下落トレンドへ回帰
✅FOMC後、米国株は下落が続いている
✅FRBは利下げの発言などしていない
✅市場が、下落トレンドへ戻っただけ
✅短期的な上昇に、惑わされないこと
✅今後もNASDAQの下落は続いていく
✅3月までは長期金利の上昇&ドル高へ
「FOMC後の株価下落は、どこまで続くのかな・・・」
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
【結論】FOMC後の株価下落は、再び訪れる「暴落」の始まりです。
12月のFOMCで示された政策金利見通しは、より高く、より長期化が鮮明となりました。
これにより株価は下落、2023年へ向け、再び下落トレンドへの回帰が濃厚です。
今回は「FOMC後の展望」について解説し、2023年のマーケットを占っていきたいと思います。
【FOMC】利上げはより高く、より長期化へ
それでは「FOMC後の展望」について、解説していきましょう。
まずは12月のFOMCの結果について、要点を解説していきます。
23年末の金利見通しは5.00-5.25%
まずは2023年末の政策金利見通しの中央値が、5.00-5.25%となりました。
これがマーケットへ、とても大きなインパクトを与えています。
利上げの見通しが市場予想よりも、より高く、より長期化となっているためです。
ここは重要なポイントなので、以下にもう少し詳しく解説していきましょう。
利上げ到達点が、市場予想よりも高い
まずターミナルレート(利上げ到達点)が、市場予想よりも高い見通しが示されました。
FOMC前におけるターミナルレートの市場予想は、4.75-5.00%が有力でした。
それが今回示されたドットチャートでは、5.0%以上の見通しが大半を占めたのです。
なかには5.25-5.50%や5.50-5.75%の予想もあり、かなりタカ派が優勢となりました。
FOMCドットチャート
(出典元:Let’s GOLD)
2023年は、利下げをしない姿勢を誇示
そして利上げは大きさだけでなく、より長期化される見通しが示されました。
23年末の金利見通しが5.00-5.25%ということは、2023年は「利下げ」しないことを示唆しています。
FOMC前の市場予想では、23年後半にも「利下げ」される見通しが有力でした。
この利下げ期待が折られた点も、マーケットへ強い影響を与えています。
FOMCメンバーによる政策金利見通し
(出典元:Let’s GOLD)
利上げは高く、長期化される見通しに
以上をまとめると、利上げはより高く、より長期化される姿勢が示されました。
これは引き締めの大きさ、期間ともに、市場予想を超えるものでした。
これにより景気後退リスクは勿論、不況期が長期化されるリスクも高まりました。
ではここからは、FOMC後の市況見通しについて解説していきましょう。
FOMC後、株価は下落トレンドへ回帰
ここまで、FOMC(12月)の要点をおさらいしてきました。
ここからはFOMC後における、市況の見通しについて解説していきましょう。
FOMC後、米国株は下落が続いている
12月14日のFOMC後、米国株は下落が続いています。
FOMC後は3日続落、特に翌日15日のNASDAQは、▲3.2%と大幅下落となりました。
ここまで解説した通り、FOMCで引き締めの拡大・長期化が示されたためです。
以下に今回の株価下落について、もう少し深掘りしていきましょう。
FRBは利下げの発言などしていない
マーケットはあらかじめ、23年後半の利下げを予想していました。
この期待が折られた格好で、株価は下落へと転じています。
しかしFRBは元々「利下げする」などとは、一言も発していません。
これはマーケットが勝手に期待していただけの話であり、憶測で株価が上昇していたに過ぎません。
利上げ減速への期待が高まり、米国株は3日続伸。
しかしこれは、明らかな憶測。12月のFOMCまでには、まだCPI発表を2回も控え、その他多くの指標を見て判断される。
今から利上げ減速を期待するなど、気が早すぎる。
明らかに、短期的な上昇。
私はチャンスと見て「3倍ベア」の買い増し準備を進める。— 関原 大輔 (@sekihara_d) October 25, 2022
市場が、下落トレンドへ戻っただけ
元々マーケットは利上げによる引き締めを警戒し、2022年1月から下落を続けてきました。
そもそもはこの下落トレンドが、本来の中期的な流れ。
10~11月はマーケットが勝手に利上げ減速を期待し、株価が短期的に上昇したもの。
それが12月のFOMCで、また元の下落トレンドへ戻されただけです。
2022年の下落トレンド(S&P500)
短期的な上昇に、惑わされないこと
上図チャートからも分かる通り、下落時には、短期的な反発が何度もある。
2022年のような下落トレンドでは、このような短期的上昇に惑わされないことが重要です。
自らに確固たる軸を持っていないと、すぐに一喜一憂してしまい、成果を上げることができません。
大事なのは短期的な値動きを気にせず、マーケットを中長期の視点で見ることです。
過去の大暴落では、短期的な反発が何度もある。
暴落する1〜2年の間には、数え切れないほどの大きな反発がある。短期的な反発に踊らされると、痛い目を見る。
大事なのは大局を掴み、中期的なトレンドを読むこと。
現在の中期トレンドは、下落方向。
さらなる暴落は、まだ何度もある。 pic.twitter.com/oyk93XJaeG— 関原 大輔 (@sekihara_d) November 14, 2022
今後もNASDAQの下落は続いていく
そしてハイテク株主体のNASDAQは、今後も下落が続くと予想します。
政策金利が5%超へ引き上げられるのは、リーマンショック以来16年ぶりのこと。
今後は強い金融引き締めにより景気後退へ陥り、1年後には多くの企業業績が悪化します。
現在のような状況から暴落しなかったことは一度もなく、NASDAQは厳しさを増すでしょう。
3月までは長期金利の上昇&ドル高へ
今後も少なくても3月までは、政策金利の利上げが継続されるはず。
そうなれば3月までは、長期金利の上昇が続くと予想します。
長期金利が上がればハイテク株下落のほか、為替は再び「円安・ドル高」へ向かいます。
よってここから3月頃までは、「株安・ドル高」が進むでしょう。
まとめ
以上により、今回は「FOMC後の展望」を解説し、今後の見通しを解説させて頂きました。
ここまで解説してきた項目について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
🔳【FOMC】利上げはより高く、より長期化へ
✅23年末の金利見通しは5.00-5.25%
✅利上げ到達点が、市場予想よりも高い
✅2023年は、利下げをしない姿勢を誇示
✅利上げは高く、長期化される見通しに
🔳FOMC後、株価は下落トレンドへ回帰
✅FOMC後、米国株は下落が続いている
✅FRBは利下げの発言などしていない
✅市場が、下落トレンドへ戻っただけ
✅短期的な上昇に、惑わされないこと
✅今後もNASDAQの下落は続いていく
✅3月までは長期金利の上昇&ドル高へ
【結論】FOMC後の株価下落は、再び訪れる「暴落」の始まりです。
12月のFOMCでは、FRBによる強い引き締め姿勢が、改めて誇示されました。
FOMC後の株価は下落へ転じており、今後もしばらくは下落が続くと予想します。
利上げの最終局面はまだこれからであり、企業業績の悪化等、今後もしばらく厳しい市況が続くでしょう。
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