こんにちは、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は、今後の「為替ヘッジの必要性」について考察してみたいと思います。
🔳1週間で6円も円高に!今後も為替ヘッジは必要か?
✅潜む円高リスク、1週間で6円も円高に
✅日銀YCC修正、米国利下げで円高はある
✅1~2年の短期なら、為替ヘッジは有用か
✅ヘッジコストの高さを、しっかり考慮する
✅1年後、ドルが7円下落する可能性はある
✅長期投資であれば、為替ヘッジは不要
「為替ヘッジは、今後も必要なのかな・・・」
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
【結論】為替ヘッジは、短期的には有用、長期投資なら不要です。
為替は短期的には円高へ振れるリスクが高く、為替ヘッジは有用と考えます。
ただしヘッジコストを鑑みると、長期投資であれば、為替ヘッジは不要と考察します。
今回は、今後の「為替ヘッジの必要性」について考察したいと思います。
1週間で6円も円高に!今後も為替ヘッジは必要か?
それでは、今後の「為替ヘッジの必要性」について考察していきます。
まずは今後に潜む円高リスクについて、しっかりと理解しておきましょう。
潜む円高リスク、1週間で6円も円高に
直近のマーケットでは、為替が急速な円高に見舞われています。
ドル円は直近わずか1週間で、6円も円高へ振れました。
下図に、ドル円の日足チャートを示します。
ドル円・日足チャート
2つの米国物価指数(CPI、PPI)が市場予想を大きく下回り、利上げリスクが後退。
やや上がり過ぎていた米国金利が反転し、低下に転じたためです。
ではこの円高ドル安リスクは、今後も継続するのでしょうか?
まだ円高ドル安へ振れるのであれば、為替ヘッジの必要性が増してきます。
日銀YCC修正、米国利下げで円高はある
私は、2024年以降は円高リスクが高いと予想しています。
これまで続いた円安ドル高の要因は終焉を迎え、今後は円高ドル安の要因が増えてきます。
米国の利上げは終わりが見えており、今後の2024年以降へ向けては、利下げの方向しかありません。
米国の利下げが連続的に始まれば、円高ドル安へ振れる可能性は高いでしょう。
YCC修正なら、円高はさらに加速
さらに日銀がYCC修正に着手すれば、一気に円高へ振れることは確実でしょう。
YCC修正も、遅くとも2024年には着手するのではと予想しています。
米国利下げにYCC修正が加われば、円高ドル安は一気に加速するでしょう。
そうなるのであれば、今から為替ヘッジをかけておくことは、とても有用なリスクヘッジとなります。
1~2年の短期なら、為替ヘッジは有用か
以上の理由から、今後1~2年の間においては、円高リスクが高いと予想します。
よって1~2年間の短期スパンにおいては、為替ヘッジは有用となる可能性があります。
ただし為替ヘッジをかける場合には、高額なヘッジコストがかかります。
よって大幅な円高にならない限りは、ヘッジコストの方が上回ってしまい、為替ヘッジのメリットは出ません。
ヘッジコストの高さを、しっかり考慮する
為替ヘッジのコストは、日米の金利差(短期金利)から決まります。
ドルの為替リスクをヘッジするため、ドルの売りポジションを持つイメージです。
よって今なら、年率5%ほどのヘッジコストがかかります。
つまり為替ヘッジは持っているだけで、年率5%のコストがかかります。
1年後、ドルは5%下落するか?
為替ヘッジが有用となるには、このヘッジコストを上回るだけ円高になる必要があります。
現在のドル円を便宜上140円と仮定すれば、5%=年間7円が円高へ振れる必要があります。
この7円以上が円高へ動かない限り、ヘッジコストを回収することができません。
1年後、ドルが7円下落する可能性はある
私は1年後であれば、ドルには7円以上の下落リスクがあると思っています。
先述した米国利下げにYCC修正が加われば、簡単に120円台へ向かうことになるでしょう。
もしそうなれば、今から為替ヘッジをかけておくことは、有用な手段となります。
逆に為替ヘッジをかけなければ、為替で10%の損失を被るリスクもあるでしょう。
長期投資であれば、為替ヘッジは不要
だだし解説してきた通り、為替ヘッジには高額なコストがかかります。
よって長期でホールドすることは、避けるべきでしょう。
保有が長期になるほど、ヘッジコストは大きな負担となります。
逆に長期投資になれば、為替の占めるリスク・ウェイトは少なくなります。
よって為替ヘッジは長くても1~2年の保有とし、短期的な円高局面があれば、売却することも有用でしょう。
まとめ
以上により、今回は今後の「為替ヘッジの必要性」について考察してみました。
ここまで解説してきた項目について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
🔳1週間で6円も円高に!今後も為替ヘッジは必要か?
✅潜む円高リスク、1週間で6円も円高に
✅日銀YCC修正、米国利下げで円高はある
✅1~2年の短期なら、為替ヘッジは有用か
✅ヘッジコストの高さを、しっかり考慮する
✅1年後、ドルが7円下落する可能性はある
✅長期投資であれば、為替ヘッジは不要
【結論】為替ヘッジは、短期的には有用、長期投資なら不要です。
為替はこの先2024年にかけては、円高ドル安へ動く可能性が高いと予想します。
よってヘッジコストを差し引いても、短期的には為替ヘッジが有用となる可能性があります。
ただしヘッジコストを鑑みた場合、長期投資なら為替ヘッジは不要と考察します。
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