はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は『株の複利』が生み出す、偉大な力について解説してみたいと思います。
配当金の再投資を繰り返して資産を増やしていく手法を俗に『複利』と呼びます。
『複利』とは、利子を再投資して翌年それに利子が付き、さらに翌年またそこに利子が付き、雪だるま式に元本を大きくする手法です。
複利の効果についてはあのアインシュタインが『人類最大の発明』『宇宙で最も偉大な力』とまで評したことで有名ですが、多くの人がこの複利の『偉大な力』を認識できていません。
投資活動における最も重要な理念の1つが、もらった利子または配当金を必ず再投資し、複利の効果を最大限に発揮させて資産を増大させることです。
複利の効果を上手に活用できれば、資産を飛躍的に増やすことができますし、複利を正しく扱うことで、絶対に負けない投資法を確立することができます。
よって今回は『株の複利』が生み出す偉大な力と、絶対に負けない投資法について解説していきたいと思います。
株の複利が生み出す偉大な力
それではまず、複利の生み出す偉大な力について解説していきましょう。
下図および表に元本100万円を複利で運用した場合の比較結果を示します。
複利の効果は利率と期間に応じて結果に大きな差が生まれます。
利率と期間が大きくなればなるほど、複利の効果は加速度的に増大します。
100万円の複利運用効果(利率別)
少し極端な例かもしれませんが、年利12%で運用することができれば、元本の100万円が10年で300万、20年で1,000万、30年で何と3,000万にまで膨らみます。
やや極端な例となってしまいましたが、たとえ年利12%は無理だとしても、年利8%の運用であれば十分に実現可能です。
日本の株式市場はバブル崩壊を境にやや伸び悩んではいるものの、それでも長期的には上昇を続けており、直近60年間の日経平均株価は平均で年利5~6%のペースで上昇してきています。
日経平均株価 100年チャート
この株価上昇による利益に配当利回りを加えれば、年利8%で運用することも十分に可能です。
年利8%を複利で運用することができれば、元本が5年で1.5倍、9年で2倍、14年で3倍にまで膨れ上がります。
このように株式投資で大きく成果を上げるには、複利の効果を最大限に発揮させることが重要となります。
株の複利 配当金の再投資を繰り返す
株式投資において複利の効果を最大限に活用するためには、配当金の再投資を繰り返すことが基本的な手法となります。
2019年6月時点での日経平均銘柄における配当利回りの平均値はおよそ2.3%となっていますが、まずはこの配当金の再投資を長期で繰り返すことにより、複利の効果を徐々に発揮させることができます。
ここで複利の効果を高めるには、当然ながら配当利回りの高い銘柄へ投資することが効果的となります。
配当利回りの高い銘柄は沢山ありますが、3~4%程度の利回りであれば、それほど珍しくはありません。
株は複利を活用すれば絶対に負けない
配当利回りが高ければ、長期でしっかり運用すれば複利の効果も増大して確実に成果を出すことができるため、損失が出ることはほとんどありません。
配当利回りが4%もあれば、複利で運用すれば、配当だけで元本が10年で1.5倍、18年で2倍にまで膨らむため、長期でしっかり運用できれば、絶対に負けない投資が可能となります。
それどころか業績が向上して株価も順調に成長すれば、配当の複利とあわせて元本を3 倍にすることも決して難しくはありません。
株の複利 配当金を再投資するには
繰り返しになりますが、複利の効果を最大限に発揮させるには、配当金を必ず再投資する必要があります。
ここで配当金を再投資する方法ですが、再投資には投資信託を活用する方法がおすすめです。
ネット証券の投資信託を活用すれば、100円以上から1円単位で株式系のファンドへ投資することができるので、もらった配当金を余すことなく、1円単位で無駄なく再投資することができるのです。
出典元:楽天証券
複利の効果を最大限に発現させるには、配当金を1円たりとも漏らさずに再投資することが重要です。
よって配当金を全額1円単位で再投資するには、投資信託の活用がおすすめなのです。
投資信託を買うなら国内シェア1位のSBI証券か2位の楽天証券がおすすめで、私自身もこの2社を愛用しており、このいずれかを選んでおけば十分です。
この辺りについては別記事の『初めての株式投資 初心者向けの始め方をやさしく解説』にて詳しく解説していますので、あわせて参照ください。
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まとめ
以上により、今回は『株の複利』が生み出す、偉大な力について解説させて頂きました。
ここまで解説してきた内容を踏まえ結論をまとめると、株式投資で確実に成果を上げるには、できる限り配当利回りの高い銘柄へ長期で投資し、配当金の再投資を繰り返し、複利の効果を最大限に発揮させることに尽きます。
仮に配当利回りが4%もあれば、複利で運用すれば配当だけで元本が10年で1.5倍、18年で2倍にまで膨らむため、長期でしっかり運用できれば、絶対に負けない投資が可能となります。
それどころか業績が向上して株価も順調に成長すれば、配当の複利とあわせて元本を3 倍にすることも、決して難しくはないでしょう。