はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は資産運用の初心者の方に向けた入門講座として、資産の種類について解説してみようと思います。
資産には実に様々な種類のものがあり、お金と賢く付き合っていくためには、それぞれの特性についての知識を深め、自分に適した資産配分、ポートフォリオを構築することが重要となります。
資産を現金や預金のみで保有しているようでは、一生お金に恵まれることはありません。
ここで資産の種類について勉強して自らの資産配分を徹底的に最適化し、自分のライフプランに適したポートフォリオを構築していきましょう。
資産の種類とは 初心者向けに優しく解説
それではまず、資産の種類にはどういったものがあるのでしょうか。
ここでは一般的に考えられる資産の種類について、それぞれの概要について解説していきましょう。
🔵資産の種類
現金・預金 日本円で保有する資産
不動産 土地やマンション、アパートなどを所有する
株式 企業の株式を保有する
債券 国債や社債などの有価証券を保有する
外貨 海外の通貨を保有する
仮想通貨 ビットコインなどの電子通貨を保有する
資産の種類① 現金・預金
日本人にとっての資産といえば、圧倒的に現金の比率が高いことが大きな特徴です。
この日本では金融資産のほとんどを現金・預金で保有する、一種の国民性のようなものがあります。
日本、米国、欧州の家計における金融資産の構成を示した資料を下図に示します。
日本、米国、欧州の家計における金融資産構成
日本では株式と投資信託を合わせた有価証券の保有比率が14.9%でしかなく、いかに資産運用をする慣習がないということが分かります。
さらにいえば、これはあくまでも平均値なので、有価証券の保有がゼロという世帯も多く混在します。
また保険・年金・定型保証という括りで28.5%の割合を占めますが、これらも性質上は現金と何ら変わるものではありません。
よって日本だけは資産のほとんどを現金で保有するという国民性のようなものが深く根付いているのです。
しかし、資産を現金だけで保有することにもインフレのリスクなど、様々なリスクを伴います。
したがって資産をリスクから保全するために様々な運用方法があり、今回はそれぞれの資産の種類について解説していきます。
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資産の種類② 不動産
投資をする文化のない日本において現金以外で唯一、資産としての地位を築いているのが不動産です。
不動産は土地や持ち家のマイホームなど、売却した時にお金を生むものはすべて資産といえます。
特に土地に関しては建物と違って経年劣化することがないため資産性が高く、立地によっては年々価格が上昇することもあり、とても大きな資産価値を持ちます。
また不動産には住居用だけでなく投資用としての側面も持ち、これらは一般に不動産投資と呼ばれる事業となります。
不動産投資とは、土地や建物などの不動産を元手に営む事業のことで、例えばマンションやアパート、戸建てなどの不動産を購入して賃貸に出し、家賃収入を得る事業を指します。
その他、コインパーキングや月極の駐車場を営む事業なども、不動産投資の一種といえます。
出典元:シノケンハーモニー
不動産投資が持つ資産としての最大の魅力は、毎月安定して賃料収入が得られるという点です。
不動産のように資産が毎月安定した収入をもたらすという点は、現金・預金にないのはもちろん、その他の資産である株式や債券にもない、大きな魅力となります。
デメリットとしては投資額が大きいため、リスクが高まるという点でしょう。
不動産投資における最大の特徴の一つが、銀行から融資を受けて資産の購入ができることです。
自己資金で賄えない分を銀行から融資を受けて投資する訳なので、投資額が大きい分、大きなリターンを期待できますが、同時にリスクも高まります。
投資、事業がうまくいけば数千万円の資産を手に入れられますが、万が一失敗してしまった場合には、数千万円の負債を抱えることになってしまいます。
したがって不動産投資は他の資産運用と比べると、ハイリスク・ハイリターンの傾向が強いといえます。
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資産の種類③ 株式
株式とは、上場(株式公開)されている企業の株式を買って保有すること、つまり企業にお金を投資(出資)して株主になることを指します。
出典元:楽天証券
国内企業の株式は証券会社を通して買うことができます。
対象となる企業は東証1部、東証2部、マザーズ、ジャスダックなどに上場している企業であれば、誰でも株式を買うことができます。
出典元:楽天証券
株式は数ある資産運用のなかでも、最もポピュラーでスタンダードな手法の一つです。
あくまでも投資なので、短期的に大きな収益を上げることは難しいですが、長期投資のスタンスで正しい運用さえできれば極めてリスクが低く、安全に大きなリターンを期待できる有力な資産運用の手法の一つといえます。
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資産の種類④ 債券
続いて債券について解説していきます。
債券とは、国や企業などの発行体が、投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券です。
発行元:SBI証券
株式と異なる点は、あらかじめ利率や満期日などが決められて発行されることです。
債券を購入すると、定期的に利率分の利子を受け取ることができます。
そして、満期日を迎えると、額面金額である償還金を受け取ることになります。
投資家は、発行体に対してお金を貸す代わりに利子をもらう、というイメージです。
発行元:SBI証券
債券には国の発行する国債や、企業の発行する社債などがありますが、株式と比べると初心者には手が出しづらいと思われる方が多いと思います。
したがって債券への投資には、投資信託の活用が手軽でおすすめです。
ネット証券の投資信託であれば、手数料も無料で100円から手軽に投資できるファンドも増えてきているので、初心者にも安心でおすすめです。
ここで、おすすめの債券ファンドの一例を下記に示します。
ファンド名:三井住友・日本債券インデックス・ファンド
運用会社 :三井住友DSアセットマネジメント
種 別 :国内債券
買付手数料:無料(ネット証券)
最小投資額:100円以上1円単位
運用開始日:2002年1月4日
上図は私のおすすめする国内債券ファンドの運用成績です。
運用を開始した2002年以降、大きな下落はなく、少しずつですが安定的に上昇を続けてくれるのが特徴で、これまでの平均利回りは1.6%ほどで運用されてきています。
債券は株式に比べてリターンは小さいですが、暴落するリスクも小さいことがメリットとなります。
よって手堅く運用したい人なら、株式よりも債券の方がおすすめです。
2008年のリーマンショックの金融市場暴落の時でさえ、大きな下落もなく元本+αを維持したまま通過しています。
その後も順調に上昇を続け、2016年には元本が+30%にまで上昇しています。
このように債券はマーケットから受ける影響を少なくできることが特徴で、いつ解約しても元本割れしづらく、安心感があるのが強みといえます。
これだけ安定しているのであれば、預金代わりに手軽に運用しても良いでしょう。
よって運用に安心感を求める人や、元本保証型を好むような人であれば、株式よりも債券の方がおすすめです。
資産の種類⑤ 外貨
外貨による資産運用とは、お金を日本円から外国の通貨に替えて保有、運用する行為を指します。
これは外貨預金のほか、FXについても外貨の運用に該当します。
出典元:SBI証券
外貨は常に上昇と下落を繰り返し、定期的に上がったり下がったりを繰り返しています。
下図はドル/円の長期的な値動きを示したチャートになります。
ドル/円はもう20年以上に渡って上昇と下落を繰り返すレンジ相場にあり、概ね110〜115円を中央値として、上がったり下がったりを繰り返しています。
1996年以降のドル/円の長期推移
外貨の運用方法は実に単純で、通貨が安い時に買って高くなった時に売れば、それだけで差益による利益を得ることができます。
上図のドル/円の場合、最も分かりやすいのはリーマンショック後に極度の円高となった2012年の時にドルを80円で買って、2015年に120円で売れば、たったの3年で運用額を1.5倍にできるという仕組みです。
よって円高の局面では資産を外貨に移し、円安への変動に備える、ということも有力な資産運用の手段の一つとなります。
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資産の種類 株式、債券、FXを始めるには
これらの資産運用の始め方についてですが、株式投資、債券、FXにおいてはネット証券のサービスがかなり充実しており、スマートフォンなどからインターネットで手軽に投資することができるので、おすすめです。
ネット証券であれば手数料も格段に安く、投資信託なら100円からでもクリックだけで手軽に投資することができるので、初心者にも安心でおすすめです。
ネット証券なら利用登録もインターネットで手軽に申請でき、口座開設を含め初期費用もすべて無料なので、これを機に無料登録をして、まずは100円からでも投資してみることをおすすめします。
証券会社は国内シェア1位のSBI証券か2位の楽天証券がおすすめで、私自身もこの2社を愛用しており、このいずれかを選んでおけば十分です。
この辺りについては別記事の『株式投資の始め方 🔰初心者でも安心の始め方を解説』にて詳しく解説していますので、あわせて参照ください。
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まとめ
以上により、今回は資産運用の初心者の方に向けた入門講座として、資産の種類について解説させて頂きました。
資産にはどの種類にもそれぞれにおけるメリット、デメリットがあるため、それぞれの特性を理解した上で、ご自身のライフスライルに適した資産配分の構築を考えていく必要があります。
それぞれの資産ごとにおけるメリット、デメリットについては量が多すぎてここでは書ききれなかったため、詳しく知りたい方のために関連記事へのリンクを数多く設置させて頂きました。
資産運用に必要な知識については、当サイト内でも多くのコンテンツをすべて無料にて公開していますので、投資や資産運用について学びたい方のお役に立てれば幸いです。
皆さんも思い立ったが吉日、今すぐに勉強を始めて行動を起こし、人生を豊かにしていきましょう。
資産運用について学ぶには書籍にて独学で勉強をするのも良いのですが、最初は何から始めれば良いのか分からない方も多いと思います。
そんな方は、一度無料セミナーに出てみるのも良いかもしれません。
なかでもファイナンシャルアカデミーが開催している『お金の教養講座』では、東京、横浜、名古屋、大阪の各校にて無料セミナーを実施しており、お金についての教養や資産運用について無料で学ぶことができるので、おすすめです。
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