はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は、保険でお金を運用することだけは、絶対にしてはならない理由について解説していきたいと思います。
この日本では、お金の運用についてあまり知識のない方の多くが、保険会社を通して運用する金融商品へ加入し、さも自分も資産運用をしている気になっています。
その多くは元本保証型の貯蓄型保険という類のもので、いかにも安全志向の強い日本人に適した商品が、数多く出回っています。
しかしそのような商品へ加入することは、あまりにもお金の運用に関する勉強不足であり、知識がないために、そのような金融商品へ毎月多額の保険料を納めることになります。
ここで、一つ冷静に考えてみましょう。
なぜ保険会社は、そのような金融商品を消費者へ販売するのでしょうか。
答えは、すごく儲かるからです。
どこから儲けるかというと、保険の加入者から毎月自動的に振り込まれる多額の保険料を原資に運用をして、儲けているのです。
お金の運用について少しでも勉強すれば、保険会社がなぜ儲かっているのかが分かります。
よって今回は保険会社がなぜ儲かっているのか、そして保険でお金を運用してはならない理由について解説していきたいと思います。
保険で運用してはならない話
それでは何故、保険でお金を運用してはならないのでしょうか。
その答えは、あなたが苦労して捻出したせっかくの大切なお金が、保険会社に搾取されてしまうためです。
たしかに元本保証型であれば、損失が出ることはないでしょう。
きちんと元本が保証されつつ、少しばかりのリターン(返戻金)も期待できることが、貯蓄型保険の魅力となっているのでしょう。
しかし、そのような金融商品が魅力的に見えているのは、お金の運用に関する知識がないためです。
私のように運用の知識を持った者から見れば、貯蓄型保険など何の魅力もないどころか、保険会社に搾取されるシステムになっていることが分かるので、絶対に加入しません。
保険の運用商品は利回りが低すぎる
たしかに貯蓄型保険では、少しばかりのリターン(返戻金)も期待できるのですが、加入者が素人であることを良いことに、その運用利回りはあまりにも低く設定されています。
一般的な貯蓄型保険では、さも大きな返戻率を誘い文句にして宣伝している風潮が見られますが、そのリターンは年間の運用利回りに換算すると良くても1%程度、ほとんどの商品は1%を下回っているのが現実です。
この1%にも満たない運用利回りに満足してしまっては、運用に対する完全な勉強不足です。
それ以前に、そもそもこれらの金融商品は運用利回り、いわゆる年利という概念すら公表していないため、ほとんどの方は気にもせずに加入していることでしょう。
保険の運用程度なら誰にでもできる
ここで大事なことは、たった1%の運用利回りであれば、ほんの少しでも勉強すれば誰にでもできる、ということです。
ちなみに株式投資の配当利回りの平均値はおよそ2.2%なので、株を保有するだけでも、2.2%程度の運用利回りを実現することは可能です。
たしかに株式投資では元本割れのリスクがありますが、長期で運用できるのであれば、その心配も無用です。
長期運用のスタンスで配当をじっくり複利で積み上げて行けば、投資で損失が出ることはほとんどありません。
例えば3%の配当利回りで10年間、複利で運用すれば、元本は配当金の積み上げだけでも134%にまで増やすことができます。
よって10年間運用すれば、たとえ株価が少し下落したとしても、損失が出る可能性は極めて低いといえます。
それどころか株価も長期的には上昇する可能性が高いので、うまく株価も上昇すれば、10年間で元本を2倍にすることも決して難しいことではありません。
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保険で運用せずに、自分で運用すべき話
ここで端的に結論を言いますと、運用は保険会社などには任せずに、ほんの少しだけ勉強して、自分で運用するべきです。
自らの大切なお金なのですから、少しだけでも勉強をして、もっと大切に扱うべきです。
株で運用すれば5%の利回りは期待できる
ここまでで、保険商品の運用利回りはたかが1%足らずで、株式投資なら配当だけでも2%以上の利回りがあることをお伝えしました。
そして株式投資ではこの配当とは別に、株価上昇によるリターンも期待することができます。
ここで、日経平均株価の100年間の推移を示した超長期チャートを下図に示します。
日経平均株価 100年(対数)チャート
株価は短期的には大きく下落することもありますが、それでも長期的に見れば右肩上がりでの上昇を続けています。
直近60年間における運用利回りを算定してみると、株価は概ね年利5〜6%の利率で上昇を続けてきたことになります。
さらに株式投資ではこの5〜6%の利回りに、平均2.2%の配当利回りが加わることになるので、株価上昇と配当収益を合わせた運用利回りは、計7~8%程度をも期待することができるのです。
保険会社は運用して儲けている
保険会社を含む資産運用のプロフェッショナルは皆、このような形で高いリターンを狙って運用しています。
先述したように長期運用であればそれが十分に実現できますし、時間を味方につけることにより、リスクも最小限に抑えることができます。
保険会社はこのように加入者から毎月自動的に振り込まれる資金を長期運用で年利7~8%のリターンを狙って運用し、加入者へは1%弱だけのリターンを返して儲けているのです。
よって差額となる年利6~7%の膨大な運用収益は、すべて保険会社に搾取されているのです。
ここで例として、1,000万円を30年間運用する場合について考えてみましょう。
1,000万円を30年運用した場合の成果
年利1%の場合:1,348万円
年利5%の場合:4,322万円
年利7%の場合:7,612万円
貯蓄型保険の運用利回りは良くても1%程度なので、1,000万円を30年運用した場合の運用額は1,348万円となります。
一方で保険会社はこの資金を株式などへ投じて高いリターンを狙って運用し、仮に市場平均である7%の利回りで運用した場合、運用額は30年間で実に7,612万円にまで膨れ上がります。
たとえ市場平均である7%の利回りがやや難しいとしても、5%ほどの利回りであれば十分に実現可能です。
年利5%の利回りで運用ができれば、30年で運用額を4,322万円にまで増やすことができるのです。
保険会社は、このように得た運用収益による莫大な差額を加入者から搾取することにより、あれだけの巨大な企業集団が高年収を貰っても維持できているのです。
保険で運用せずに、自分で運用すべき
したがって貯蓄型保険で運用することは、もはや保険会社へ資金をほぼ無償で融資提供し、大切な資産と時間を保険会社へプレゼントしてしまっているのと同じことなのです。
先ほどの1,000万円を30年間運用した場合の事例で分かる通り、膨大な差額が保険会社によって搾取されています。
一般の方でも資産運用についてほんの少しでも勉強すれば、5%ほどの利回りであれば十分に実現可能です。
自分で勉強して5%ほどの利回りで運用できれば、先ほど示した通り30年で1,000万円を4,322万円にまで増やすことができます。
これができるかできないかで、人生が大きく変わります。
お金に一生苦労するか、経済的自由を得られるかの違いがここにあります。
投資信託で運用した実例
自分で運用するといってもイメージが湧かないと思うので、ここで運用実績の実例を一つご紹介しておきましょう。
運用の初心者の方でも手軽で簡単に投資できる方法の一つとして、投資信託が挙げられます。
投資信託とは、投資家から集めた資金を専門の機関(投資ファンド)が株式や債券などへ投資して運用し、その運用成果を投資家へ分配する仕組みの金融商品を指します。
出典元:楽天証券
それでは具体例として、投資信託のおすすめファンドを1つ紹介しておきましょう。
下図は私も実際に投資している株式系の運用ファンド『三井住友・中小型株ファンド』の運用成績を示したものです。
ファンド名:三井住友・中小型株ファンド
運用会社 :三井住友DSアセットマネジメント
種 別 :日本株式
買付手数料:無料(ネット証券)
最小投資額:100円以上1円単位(ネット証券)
運用開始日:2003年9月30日
同ファンドは2003年に設立されて以降長期に渡り運用されており、チャートに示す通り2003年から15年間を複利(分配金再投資)で運用していれば運用額は+500%、つまり投資額が6倍になるという超大幅上昇をみせています。
2008年にリーマンショックによる大暴落があったため、安部政権が発足する2013年くらいまでは苦しい時期となりましたが、辛抱強く投資を続けていれば、巨額の富を築いてくれた一例です。
このような投資信託や、株式投資を手軽で簡単に始めるには、ネット証券の活用が断然おすすめです。
ネット証券なら自宅からでも職場からでもスマートフォンなどのインターネットから簡単に投資することができますし、投資信託であれば100円からでも手軽に始めることができるため、初心者にも安心でおすすめです。
利用登録もインターネットで簡単に申請でき、口座開設を含め初期費用はすべて無料なので、これを機会に無料登録をして、まずは100円からでも投資してみることをおすすめします。
証券会社は国内シェア1位のSBI証券か2位の楽天証券がおすすめで、私自身もこの2社を愛用しており、このいずれかを選んでおけば十分です。
この辺りについては別記事の『株式投資の始め方 🔰初心者でも安心の始め方を解説』でも詳しく解説していますので、あわせて参照ください。
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まとめ
以上により、今回は保険会社がなぜ儲かっているのか、そして保険でお金を運用してはならない理由について解説させて頂きました。
保険会社が取り扱っている貯蓄型保険と呼ばれる類の金融商品は、運用利回りに換算すると、1%にも満たない商品がほとんどです。
たった1%の運用利回りであれば、ほんの少しだけでも勉強すれば誰にでもできるので、わざわざ保険会社へ大切な資産を託す必要はありません。
貯蓄型保険で運用することは、もはや保険会社へ資金を無償で融資提供し、大切な資産と時間を保険会社へプレゼントしてしまっているのと同じことなのです。
よって資産運用は保険会社などには任せずに、ほんの少しだけ勉強して、自分で運用するべきです。
自らの大切なお金なのですから、少しだけでも勉強をして、もっと大切に扱うべきでしょう。
これができるかできないかで、人生が大きく変わります。
お金に一生苦労するか、経済的自由を得られるかの違いがここにあります。
資産運用に必要な知識については、当サイト内でも多くのコンテンツをすべて無料にて公開していますので、投資や資産運用について学びたい方のお役に立てれば幸いです。
皆さんも思い立ったが吉日、今すぐに勉強を始めて行動を起こし、人生を豊かにしていきましょう。
資産運用について学ぶには書籍にて独学で勉強をするのも良いのですが、最初は何から始めれば良いのか分からない方も多いと思います。
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