はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は「オリエンタルランドの株を買ってはいけない理由」について解説していきたいと思います。
「オリエンタルランドの株価は、どこまで上がるのかな・・・」
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
【結論】オリエンタルランドの株価は、もはや完全なバブルです。
オリエンタルランドの株は既に多くの個人投資家に買われすぎており、かなり割高な状況です。
投資に精通しない個人投資家が何も考えずに投資をすると、大きな損失を出してしまう可能性が高いでしょう。
今回は「オリエンタルランドの株を買ってはいけない理由」について解説していきたいと思います。
オリエンタルランドの株は超割高
それでは、オリエンタルランドの株を買ってはいけない理由について解説していきましょう。
まずオリエンタルランドの株価は、既にかなり割高な水準にあります。
オリエンタルランド(4661)業績推移と見通し
(四季報 2022年9月16日更新)
オリエンタルランド(4661)株価チャート_20年
上図はオリエンタルランドの20年間の株価推移です。
アベノミクスが始まった2012年頃から急激な上昇を始め、この10年間で、株価は10倍にまで上昇しています。
この株価の急上昇は、果たして妥当なのか?
この株価の異常なまでの急上昇は、果たして妥当なものなのでしょうか。
答えは『ノー』です。
下記はオリエンタルランドのPER、PBR、配当利回りについて、日経平均の数値と比較したものです。
株価の指標(2022年10月時点)
日経平均 | オリエンタルランド | ||
PER(会社予想) | 倍 | 15.9 | 178.5 |
PBR | 倍 | 1.6 | 8.3 |
配当利回り | % | 2.2 | 0.2 |
同社の業績は22年3月期で、ようやく赤字から脱しました。
続く23年3月期は大きく回復する見込みですが、それでも予想PERは170倍を超えています。
またPBRや配当利回りを見ても、平均値と比べ5~11倍も割高であることが分かります。
よってオリエンタルランドの株価は、かなり割高な状況といえるでしょう。
配当利回りはわずか0.2%
オリエンタルランドの配当利回りは0.2%と、かなりの低水準です。
これは配当が低いだけでなく、単純に株価が割高な状況にあることを示しています。
株価が高すぎて、配当利回りが0.2%にまで低下してしまったのです。
これでは高いリスクを負って株式を買っても、リスクに見合うリターンが期待できません。
オリエンタルランドの株は購入金額が高くハイリスク
オリエンタルランドの株価は、ここ数年であまりにも大きく上昇したため、最低購入金額がとても高額です。
22年10月時点での最低購入金額は、100株で190万円前後に達しており、かなりの高額銘柄となっています。
投資額が大きくなるということは、それだけリスクも高まります。
株価が割高なので、リスクが高い
先述したようにオリエンタルランドの株価は通常の水準の5~11倍程度にまで上昇しています。
よっていつ暴落してもおかしくなく、株価が現在の半値になってしまっても、何も不思議ではありません。
もし株価が半値になってしまった場合には、最低金額の190万円の場合でも、90万円以上の損失となる可能性があります。
優待目的でオリエンタルランド株を買っても、90万円もの損失を出してしまっては、元も子もありません。
このようにオリエンタルランドの株は購入金額が高いため、リスクの高い投資先といえるでしょう。
オリエンタルランドの株主優待は全く得ではない
オリエンタルランド株の目玉である1デーパスポートの株主優待券ですが、冷静に分析してみれば、まったくお得ではありません。
ディズニーランドの1デーパスポートの金額は9,000円前後であり、これを優待して貰うがために、190万円もの投資をして株を買うことになります。
株主優待の実質利回りは?
この株主優待制度を利回りに換算すると、わずか0.5%でしかありません。
190万円を投資してリターンが9,000円ということは「還元率が0.5%しかない」ということ。
これではお得でも何でもなく、配当利回りの0.2%と合わせても、株主への還元率は0.7%でしかありません。
日経平均の配当利回りは2.2%なので、これに比べると、かなり見劣りします。
よって、無理をしてオリエンタルランドの株式を買わずとも、他の一般的な銘柄を買った方が「はるかにお得」ということです。
オリエンタルランド株 業績も既に頭打ち
先述した通りオリエンタルランドの株価は、直近10年間で10倍にまで高騰しています。
果たして今後の業績は、それに見合う成長が期待できるのでしょうか。
ここで売上や利益の実績、見通しについてみていきましょう。
オリエンタルランド(4661)業績推移と見通し
(単位:百万円)
同社の業績はコロナの影響が大きく、まだようやく赤字から脱したばかりです。
国内ではコロナの再拡大やインバウンドの規制もあり、依然として厳しい情勢です。
23年3月期には大きく回復する見込みですが、それでもコロナ前の水準には、まだまだほど遠い状況です。
今後の見通しは厳しいか?
長期的にみれば、今後は少子化で若年層の人口はどんどん減少するため、オリエンタルランドの将来性も、それほど明るくはないと考えます。
少なくとも直近10年で株価が10倍になった勢いは感じられず、勢いが止まることは必至です。
特にコロナの影響で、業績成長は完全に止まったことから、今後の動向には引き続き注視する必要があるでしょう。
まとめ
以上により、今回は「オリエンタルランドの株を買ってはいけない理由」について解説させて頂きました。
ここ数年で大人気の銘柄へと成長したオリエンタルランドですが、現在ではかなり割高な状況にあります。
もし株価が適正な水準にまで下落してしまうことがあれば、株価が現在の半値以下となっても、まったく不思議ではありません。
安易に有名な銘柄に惹かれて投資をしてしまうと、大きな損失を出してしまう可能性もあります。
よって初心者の方は、十分注意して投資をするよう心掛けましょう。
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