株式投資で稼ぐには、株価と為替の関係を知れ

はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。

今回は株式投資で稼ぐための大切な知識として、株価と為替の関係について解説してみたいと思います。

株式投資で稼ぐためには、株価だけを見ているようでは、情報としては不十分です。

株価の値動きは、各国の為替や金利と密接に関係しているためです。

為替の動きを見れるようになると、株価の値動きを予測する精度を格段に高めることができます。

逆にいえば為替の動向を把握することさえできれば、株価の動向も抑えたといっても過言ではありません。

株価にはそれくらい、為替というファクターが密接に関連してきます。

したがって今回は主要各国の株価チャートを並べ、それぞれの株価がどのように為替と連動しているかについて解説してみたいと思います。

株価と為替 国内株式と為替の相関性

それでは、株価と為替の関係について解説していきましょう。

まずはじめに、ドル/円のチャートと日経平均株価のチャートを並べたものを下図に示します。

2つのチャートを見比べてみてください。

驚くほど相関性が強いことが分かると思います。

ドル/円 10年チャート

日経平均株価 10年チャート

リーマンショック後は共に2012年までドン底を歩み、2013年からはドル/円、株価ともに一気に上昇を始め、2015年で共にピークを迎えています。

そして2016年には共に急落、一服した後に、同年年末からは再び上昇トレンドへ移行しています。

このように、ドル/円と株価との間には密接な関連性があり、ほぼ連動すると言っても過言ではありません。

したがって為替の動向を予測することができれば、株価の動向は掴めたも同然なのです。

株価と為替 海外株式と為替の相関性

株価と為替の相関が強いことは、海外株式においても同様です。

下図はドイツのDAX30指数と、中国の上海総合指数の10年チャートになります。

ここでも基本的な傾向はほぼ同じで、リーマンショック後は2012年頃まではドン底を歩み、2013~2014年にかけて一気に上昇を始め、2015年で共にピークを迎えています。

そして2016年には共に急落、一服した後に、同年年末からは再び上昇トレンドへ移行しています。

このように株価と為替の関係は海外株式においても密接に関連しており、為替の動向を予測することができれば、海外株式の動きも同様に掴むことができるようになります。

独DAX30指数 10年チャート

上海総合指数 10年チャート

株価と為替の相関 米国株だけは別格

ここまで、株価と為替には強い相関があることをお伝えしてきました。

しかし、世界一の経済大国である米国市場だけは例外のようです。

下図は米国株式の代表的な指数であるNYダウの10年チャートです。

このように米国株に限っては為替の影響を受けずに、右肩上がりでの上昇を続けています。

NYダウ 10年チャート

他国が為替の動向に左右されて一喜一憂しているのを尻目に、米国市場だけは独自の路線を歩んでいます。

さすがは世界の基軸通貨となる国であり、世界一の経済力を誇る国の市場です。

為替の動向には左右されず、常に右肩上がりでの上昇を続けています。

米国市場の強さについては、下記の別記事でも詳しく解説していますので、あわせて参照ください。

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株価はなぜ為替と連動するのか

では株価はなぜ、為替と連動するのでしょうか。

その理由は、ドルと円の関係を知ることで理解できます。

為替とは、二国間の通貨の関係により決まります。

どのように為替が決まるかというと、簡単にいえば、金利が上昇した通貨の方が買われ、価格が上昇していきます。

金利が上がれば、資産をそちらの通貨へ移した方が利息が高く、儲かるためです。

したがってドルの価格を決める要素は、米国の金利動向に左右される部分が大きいということです。

株価と為替が連動して動く仕組み

株価や為替の価格が決まる仕組みとは、一般に下記のような構図となります。

ここでは株価と為替がともに下落していく事例について、参考に示します。

世界で悪いニュースが出る

米国で株が売られ株安となり、債券が買われる

米国の金利が低下する

ドル安・円高を招く

経済に悪い影響のあるニュースが出ると、投資家は株を売って債券を買う動きが加速します。

米国で債券が買われるとということは、米国の金利が低下する、ということに直結します。

そして米国の金利が低下すると、ドルを売って円を買う動きが加速し、ドル安・円高を招く、という構図となります。

このような仕組みで株価や為替が動くことから、株価と為替が連動することは、もはや必然の摂理というわけです。

株価と為替 株で稼ぐなら外貨建ての海外株式を狙え

ここまで解説してきた内容をまとめると、株価と為替の値動きは常に連動して動いているため、ドル/円が上昇する局面においては、株価も連動して上昇する可能性が高いといえます。

これはつまり、株価と為替は同時に上昇することが多いため、海外株式を外貨建てで保有しておけば、株価の上昇と為替の上昇のダブルでの恩恵を受けることができるのです。

下図は為替連動型の投資信託ファンドで、中国株式に投資する『フィデリティ・チャイナ・フォーカス・オープン』の運用成績です。

20007年と2015年とでそれぞれ基準価格が大きく上昇していることが分かりますが、これは株価の上昇に加え、ドル/円もそれぞれで120円を超えて上昇していたため、相乗効果により基準価格が大きく上昇したものです。

株式・為替連動型ファンドの運用成績

このように、海外株式を外貨建てで保有しておけば、株価と為替が連動して上昇した時には、大きな運用成果を出すことが可能となります。

その直近の事例がまさにこれで、2007年と2015年の時には、株価と為替が同時に大きく上昇しました。

もちろん逆のリスクも伴いますが、このレバレッジをうまく活用することができれば、短期間でも大きな運用成果を上げることも可能となります。

🔹海外株式なら投資信託がおすすめ

外貨建ての海外株式へ投資するなら、上記のような投資信託がおすすめです。

投資信託のおすすめファンドについては別記事の『投資信託おすすめファンド厳選5銘柄 🔰初心者必見』にて詳しく紹介していますので、あわせて参照ください。

まとめ

以上により、今回は株式投資で稼ぐための大切な知識として、株価と為替の関係について解説させて頂きました。

株価と為替は常に連動して動いており、強い相関性を持っています。

したがって株価を予測したければ、為替の動向にも注意を払う必要があるということです。

逆にいえば為替の動向を掴むことさえできれば、株価の動向も掴むことが可能となります。

株式投資にはそれくらい、為替の動向が重要となります。

また最後には海外株式を外貨建てで保有することにより、株価の上昇と為替の上昇のダブルでの恩恵を受ける方法についても解説しました。

このように株式投資の運用成果に為替の相乗効果も加えることで、短期間でも大きな運用成果を目指すことも可能となるのです。

よって株式投資で成果を上げるには、為替についても勉強しましょう。

為替について正しい知識を習得することができれば、株式投資でもより簡単に成果を出すことができるでしょう。

株式投資で成果を出すには、このような知識や経験が必要となります。

知識については勉強することでいくらでも習得することができます。

皆さんもお金や投資についての勉強を始め、成果を出し、人生を豊かにしてきましょう。

株式投資について学ぶには書籍にて独学で勉強をするのも良いのですが、最初は何から始めれば良いのか分からない方も多いと思います。

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