マイホームは人生で一番大きな買い物となるにも関わらず、一生に一度の買い物がゆえマイホームを購入する人のほとんどが、家を購入することが初めてです。
家を購入した経験がないにも関わらず、数千万円のローンを組んで購入する訳ですから、考えてみると凄いリスクですよね。
数千万円のローンを組んで購入する訳ですから、絶対に失敗する訳にはいきません。
私は2015年に3階建ての戸建てを購入したのですが、やはり初めての購入でしたので後から気づく事もたくさんあり、経験しないと分からないものだな、ということも沢山ありました。
そこで今回は私が実際に買って住んでみて気付いた3階建ての戸建てのメリット、デメリットについて解説してみようと思います。
私はこれまで2階建てにもマンションにも住んだ経験があるので、比較という面でも3階建ての良し悪しを客観的に解説することができますので、現在マイホームの購入をお考えの方に、少しでもお役に立てれば幸いです。
私の3階建てマイホームの物件概要
参考までに私が買った3階建ての戸建て物件の概要について紹介しておきます。
下図のような間取りで 1階に書斎と納戸、2階にリビングとダイニングキッチン、3階に子供部屋と寝室という配置にしています。
首都圏なので地価が高く、3階建てにも関わらず物件価格の7割近くを土地の価格で占めています。
この間取りを2階建てで実現させようとすると敷地面積で100㎡以上は欲しくなるため、地価の高い都市部では大幅なコスト増となってしまいます。
よって私にとって好立地かつ低価格の両方を実現させるためには、3階建てのプランを選択する必要がありました。
✅間取り :3LDK+S
✅延床面積:105.8㎡
✅敷地面積: 70.0㎡
マイホーム 3階建ての戸建てのメリット
✅小さい土地に大きな延床面積を構築できる
✅都市部は地価が高価なので、土地費用の圧縮効果が大きい
✅プライバシーが確保されやすい
✅マンションと違ってトイレが2つ有る
小さい土地でも延床面積を確保でき、土地の費用を圧縮できる
3階建ての戸建てのメリットは、小さな土地でも大きな延床面積を構築できることです。
首都圏を中心とした都市部では地価がとても高価で建物よりも土地の費用の割合が大きくなってしまうため、トータル費用を抑えるために小さい土地を有効活用する3階建てが主流となっています。
これは地方郊外の場合には逆となり、地価が安い地方郊外では土地を広く取って建物を2階建てとするのが主流となっています。
プライバシーが確保されやすい
3階建ての場合には、たいていリビングが2階になります。
そのため1階と比べると騒音や視覚的な面でのプライバシーが確保されやすくなります。
また戸建て全般にいえることですが、マンションと比べると格段にプライバシーが保護されます。
マンションでは壁もベランダも天井も床も上下左右の部屋とつながっているので騒音の問題が避けられませんが、戸建ては全てが独立しているため、そのような心配がありません。
また3階建ての場合、家庭内でのプライバシーも保護されやすく、個人的にはこれも大きなおすすめポイントです。
私の家の場合、1階に書斎、2階にリビング、3階に寝室と子供部屋という構図で階層を分けることができているので、ちょっと静かに過ごしたい時や独りになりたい時には1階に私、2階に妻、3階に子供といったように階層を分けて過ごすことができます。
家庭内でも、ささいなことでケンカになることは、意外と多いものです。
ここでマンションと違って階層が異なれば家庭内でも騒音の問題は大きく軽減されますし、階層が異なることでより空間が独立しているように感じるため、プライバシーの観点では意外とおすすめです。
マンションと違ってトイレが2つ有る
3階建ての場合には、ほぼ例外なくトイレが2つ付きます。
意外とこれも重要で、4〜5人家族ともなるとトイレが1つでは大変で、特に朝などは間違いなくケンカの元になります。
前述したように家庭内ではささいなケンカも多いものですので、このような細かいポイントは意外と重要になります。
マイホーム 3階建ての戸建てのデメリット
✅3階建ての場合、リビングや台所が2階になる
✅3階建ての場合、階段の昇降の頻度が高い
✅高齢になると階段の昇降が大変
3階建ての場合、リビングと台所が2階になる
私にとってこれは意外な盲点だったのですが、いざ住んでみると、リビングと台所が2階というのは意外と面倒なものでした。
例えば食料品の買い物から帰るたびに、荷物を2階まで階段で運ぶことになります。
これは毎日のこととなると意外と面倒で、飲み物やお米、灯油などの重い物も常に2階まで運ばなければならないので、率直な感想として高齢者にはキツイなと感じました。
またリビングと台所が2階ということは、大型の家具や家電製品もすべて2階に設置することになるのですが、大型の家具は階段で上げることが難しいため、引越しの搬入や家具の新規購入の際はかなり手間となります。
結局私も引越し搬入の時は前面道路からクレーンで荷物を上げてもらったので、その分の費用と手間が余計にかかることになりました。
これらの事から、戸建ての場合はできることならリビングは1階の方が住みやすいのだなと感じました。
3階建ての場合、階段の昇降の頻度が高い
これは当然なのですが、3階建ての場合、階段での昇降頻度が格段に高くなります。
特に家事の面で妻の動きを見ていると、主戦場は2階になるものの、2階で洗濯をした服を1階に収納したり3階に収納したりしています。
これは私の部屋(書斎)が1階で、寝室や子供部屋が3階となっているため、どうしてもこのような動きになってしまいます。
また妻は出掛ける時には2階から一度3階へ上がり、着替えてから1階まで降りて出掛けます。
そして買い物から帰ったら荷物を2階に上げて冷蔵庫に収納してから3階に上がり、着替えてからまた2階に戻ってきます。
高齢になると階段の昇降が大変
上記のデメリットを統括すると、毎日に及ぶこの階段のアップダウンの繰り返しは、高齢者にはキツイと思います。
特に家事の面が大変で、洗濯物を持って1階に降りたり3階に上がったり、また掃除機を持って1階に降りたり3階に上がったり、買ってきた食料品を2階へ上げるという作業は、高齢者にとっては現実的ではありません。
これらの事から私の率直な感想として、3階建ては若い時は問題ないけれど、終の棲家にするのは厳しいなと感じました。
まとめ
以上により、3階建ての戸建てのメリット、デメリットについて解説させて頂きました。
ここで総合的に統括してみると、住みやすさでいえば2階建ての方が良いのは間違いないでしょう。
しかし利便性の良い都市部では2階建ての方が高価となってしまいます。お金が潤沢にある人であれば2階建てで良いのでしょうが、なかなかそんな人は多くありません。
都市部に住む人であれば通勤の負担を減らすためにも、できるだけ立地の良い場所に住みたいのが通例です。
そんな人に向けて、利便性の良い好立地に、抑えた価格帯で提供される住宅が3階建てなのです。
ここで私が行き着いた結論を下記にまとめます。
まとめ
✅お金が潤沢にある人は2階建てで良い
✅価格を抑えて都市部の好立地に住みたい人は3階建てが良い
✅若い時期は3階建てでも問題ない
✅高齢になったら3階建ては身体への負担が大きいため、終の棲家にするのは難しい
✅現役時は3階建てで良いが、退職後はマンション等への引越しが必要か
上記のような結論を提議して、締めくくりたいと思います。
色々とメリット、デメリットについて触れてきましたが、私自身としては、3階建てマイホームを買ったことでの後悔はありません。
デメリットもありますが、良い面もたくさんあるからです。
ただし、私のように買ってからデメリットに気付くのではなく、あらかじめ知っておいた方が間違いなく得策ですので、この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
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