はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は「高配当株」をおすすめしない理由として、具体的な銘柄を5つ交えて解説していきたいと思います。
🔳高配当株をおすすめしない3つの理由とは
✅高配当株はなぜ高配当なのか
✅高配当株は下落リスクが高い
✅利回りが高い=リスクが高い
🔳高配当株はおすすめしない!危険な銘柄5選
✅JT(2914)
✅日本郵政(6178)
✅みずほフィナンシャルグループ(8411)
✅コニカミノルタ(4902)
✅ENEOSホールディングス(5020)
「高配当株に、リスクはあるのかな・・・」
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
【結論】高配当株はリスクが高いので、おすすめしません。
高配当株とは、つまり「利回りが高い」ということ。
利回りが高いということは、リスクも高いことが、投資における絶対原則です。
今回は「高配当株」をおすすめしない理由として、具体的な銘柄を5つ交えて解説していきたいと思います。
高配当株をおすすめしない3つの理由とは
それでは「高配当株」をおすめしない理由について、解説していきましょう。
以下に高配当株に潜む3つのリスクについて、1つずつ解説していきます。
高配当株は、なぜ高配当なのか
まず基本的なこととして、「なぜ高配当なのか?」をきちんと理解するようにしましょう。
「気前が良い企業で、たくさん配当を出してくれているから?」
そんなことは、ありません。
【結論】高配当株は株価下落リスクが高く、買われずに放置されている割安株です。
高配当株は下落リスクが高い
もしその株が優良株であるならば、多くの投資家に買われ、株価は上がるはずです。
株価が上がれば、利回りが下がり、高配当株ではなくなります。
逆に高配当株は、業績の見通しが悪く、多くの投資家に売られ、株価が下落しています。
高配当株は分かりやすくいうと、「誰からも買われない」銘柄なのです。
利回りが高い=リスクが高い
投資の絶対原則として、次の法則があります。
- 利回りが高い=リスクが高い
考えてみれば、当たり前のことですよね?
リスクが高いから、利回りが上がっているのです。
もし高配当でリスクも低い銘柄があれば、すぐに皆に買われ、利回りは下がります。
利回りが高いまま放置されている銘柄は、「リスクが高い」ということが、投資の絶対原則です。
高配当株はおすすめしない!危険な銘柄5選
ここまで「高配当株」をおすすめしない3つの理由を解説してきました。
ここからは、より具体的な事例について見ていきましょう。
以下に株価が暴落している高配当株について、5つの事例を紹介していきます。
JT(2914)
まずは高配当株の代表格である、JT(2914)です。
JTの配当利回りは国内トップクラスで、驚異の7%に及びます。
しかし株価の方は対照的に、右肩下がりの急落を続けています。
特に2017年からの3年間で、株価は半値にまで暴落しました。
JT(2914)株価チャート_10年
この株価下落の要因は、業績の低迷です。
JTの業績は低迷を続けており、毎年の減収・減益を続けています。
このように、業績が低迷しているからこそ、配当利回りが高くなっているのです。
JTの株価下落は、はじめから分かっていた「必然」の結果といえます。
日本郵政(6178)
続いて事例となる高配当株が、日本郵政(6178)です。
日本郵政の配当利回りは、驚異の5.4%に及びます。
しかし同じく株価の方は、急速な下落を続けています。
下図に日本郵政における、上場以来の株価チャートを示します。
日本郵政(6178)株価チャート
2015年に上場して以来、株価は半値にまで暴落しています。
やはり業績の方も思わしくなく、今後の業績は減収・減益が続く見通しです。
まさに、「業績悪化 → 株価下落 → 高配当株」の典型的なパターンといえます。
みずほフィナンシャルグループ(8411)
続いての高配当株が、みずほフィナンシャルグループです。
みずほFGの配当利回りは4.5%と、こちらもかなりの高配当となっています。
しかし株価の方は、やはり下落基調が続いています。
下図に直近10年間における、みずほFGの株価チャートを示します。
みずほFG(8411)株価チャート_10年
同社においてもしばらく、業績の低迷が続いています。
17年3月期からは3期連続の減益となり、特に19年3月期は大幅な減益に見舞われました。
また直近の21年3月期の売上高も、前期比▲19%の大幅減収となっています。
高配当株はこのように、業績の見通しが悪いため、高配当株となっている可能性が高いのです。
コニカミノルタ(4902)
続く事例となる高配当株が、コニカミノルタ(4902)です。
同社の配当利回りも4.2%と、かなりの高配当となっています。
下図に直近10年間における、コニカミノルタの株価チャートを示します。
やはり同社の株価も、大幅な下落を続けています。
コニカミノルタ(4902)株価チャート_10年
特に2015年からの5年間で、株価は1/6にまで暴落しました。
やはり業績は低迷しており、直近では2期連続の赤字、2期連続の減収・減益が続いています
このように2期連続で赤字が続いているからこそ、高配当株になっているのです。
投資する前に、高配当になっている原因を知ることが重要です。
ENEOSホールディングス(5020)
最後の事例となる銘柄が、ENEOSホールディングス(5020)です。
同社の配当利回りも4.9%と、かなりの高水準を維持しています。
やはり同社の株価も、大幅な下落が続いています。
特に2018年からの2年間で、株価は半値以下にまで暴落しています。
ENEOSホールディングス(5020)株価チャート_10年
やはり業績の方は思わしくなく、20年3月期には、純利益が▲1,879億円の巨額赤字を計上しました。
直近の21年3月期の決算でも、売上高が前期比▲23%の大幅減収となっています。
このように高配当株は、業績の見通しが悪く、株価が下落する可能性が高いといえます。
高配当株は、なぜ高配当になっているのかを分析して、リスクの高さをきちんと理解しましょう。
まとめ
以上により、今回は「高配当株」をおすすめしない理由として、具体的な銘柄を5つ交えて解説しました。
ここまで解説してきた項目について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
🔳高配当株をおすすめしない3つの理由とは
✅高配当株はなぜ高配当なのか
✅高配当株は下落リスクが高い
✅利回りが高い=リスクが高い
🔳高配当株はおすすめしない!危険な銘柄5選
✅JT(2914)
✅日本郵政(6178)
✅みずほフィナンシャルグループ(8411)
✅コニカミノルタ(4902)
✅ENEOSホールディングス(5020)
【結論】高配当株はリスクが高いので、おすすめしません。
- リスクが高いから、利回りが高い
これが投資の世界における、絶対原則です。
ここまで見てきた通り、高配当株は、暴落するリスクが高い銘柄ばかりです。
高配当株は「なぜ利回りが高いのか」を、きちんと理解するように心掛けましょう。