はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は「良品計画の株価」がなぜ下落したのか、暴落した4つの理由を解説していきたいと思います。
🔳良品計画の株価下落はなぜ?暴落した4つの理由
✅2019年にファミマが販売撤退
✅2020年2月期は減益・減配に
✅2020年はコロナで大きく下落
✅直近は中国の不買運動が懸念
🔳良品計画の株価下落はなぜ?今後上昇する理由とは
✅業績は右肩上がりで成長
✅今後は増収・増益・増配
✅巣ごもり需要で業績好調
✅株価はまだ割高ではない
「良品計画の株価は、なぜ下落したのかな・・・」
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
【結論】良品計画の株価下落は、業績悪化に、コロナ禍が加わった一時的なものです。
20年2月期は大幅減益&減配に加え、直後にコロナショックが加わりました。
また21年3月からは、中国での外国ブランド不買運動が懸念され、株価が大きく下落しています。
今回は「良品計画の株価」がなぜ下落したのか、暴落した4つの理由を解説していきたいと思います。
良品計画の株価下落はなぜ?暴落した4つの理由
それでは「良品計画の株価」がなぜ下落したのか、詳しく解説していきましょう。
良品計画の株価は2018年7月頃から、急速な下落を始めました。
4,000円まで上昇していた株価は、たったの2年で、一時1,000円まで暴落しています。
良品計画(7453)株価チャート_10年
たったの2年間で、株価が1/4まで暴落してしまったのです。
では良品計画の株価は、なぜ暴落してしまったのでしょうか?
以下に株価が下落した4つの理由について、1つずつ解説していきます。
2019年にファミマが販売撤退
まず2019年1月に、ファミリマートが無印良品の販売を撤廃しました。
それまで全国のファミマで販売されていた無印良品の商品が、急きょ姿を消すことになったのです。
このニュースで無印良品の売上が大きく減少するとの見方が広がり、株価は大きく下落しました。
2020年2月期は減益・減配に
続く20年2月期の決算では、大幅な減益に見舞われました。
下図に、良品計画の業績推移を示します。
良品計画(7453)業績推移と見通し
(四季報 2022年3月18日更新)
20年2月期の純利益は232億円と、前年比▲31%減の大幅減益となりました。
これに連動する形で、配当金も減配されています。
このように大幅減益となり、配当も減配となれば、株価は当然下がります。
良品計画の株価下落は、このような業績低迷が要因といえるでしょう。
2020年はコロナで大きく下落
そして株価下落へさらに追い打ちをかけたのが、2020年のコロナショックです。
良品計画の株価は、20年1月~3月にかけて、大きく下落しました。
感染源となった中国での販売不振や、国内でも休業措置が取られ、株価は一気に下落しました。
たったの2ヶ月で、株価は半値以下にまで暴落しています。
直近は中国の不買運動が懸念
2021年に入ってからは、中国での不買運動が懸念されて、株価が下落しています。
中国では現在、欧米の小売企業に対する不買運動が広がっており、この影響が懸念されています。
21年3月からの2ヶ月で、株価は▲25%も下落してしまいました。
良品計画は今後、中国での出店・販売強化を計画しており、この計画に懸念が生じています。
良品計画の株価下落はなぜ?今後上昇する理由とは
ここまで、良品計画の株価が下落した理由について解説してきました。
しかしこれから同社の株価は、持続的な上昇を続けるでしょう。
以下に良品計画の株価がこれから上昇する、4つの理由を解説していきましょう。
業績は右肩上がりで成長
良品計画の業績は、長期的に右肩上がりの成長を続けています。
下図に、良品計画における売上高の推移を示します。
良品計画(7453)売上高の推移
(単位:億円)
同社の売上高は、毎年の連続増収を続けており、安定した成長を続けています。
21年8月期の業績予想においても、コロナ禍のなか、売上高は過去最高額に達しています。
このような成長が続く限り、良品計画の株価は、持続的な上昇を続けるでしょう。
今後は増収・増益・増配
良品計画の業績は今後、さらなる拡大が見込まれています。
下図に、良品計画の業績推移と見通しを示します。
22年8月期の業績予想では、引き続き売上高が増収となることは確実です。
良品計画(7453)業績推移と見通し
(単位:百万円)
その後の23年8月期の業績予想においても、さらなる増収・増益が見込まれています。
これに連れて、配当金も増配されていく見通しとなっています。
つまり良品計画の業績は、増収・増益・増配となることが有力です。
このような業績成長が続く限り、良品計画の株価は、必ず上昇を続けるでしょう。
巣ごもり需要で業績好調
業績拡大の背景にあるのが、コロナ禍による巣ごもり需要の拡大です。
世界の消費動向は、コロナ禍で実需を求める傾向が強まっており、良品計画にとっては追い風です。
世界中で、衣・食・住に対する需要が高まっているのです。
衣食住に特化した良品計画のビジネスは、今後も安定した成長を続けるでしょう。
株価はまだ割高ではない
良品計画の株価は、決して割高ではありません。
下記に良品計画の株価指標について、日経平均との対比を示します。
株価の指標(2022年4月時点)
日経平均 | 良品計画 | ||
PER(会社予想) | 倍 | 12.9 | 10.4 |
PBR | 倍 | 1.2 | 1.6 |
配当利回り | % | 2.3 | 3.2 |
同社のPERや配当利回りは、ごく標準的な範囲内であり、まだまだ割高ではありません。
今後の業績拡大を鑑みれば、むしろ割安と捉えることもできます。
良品計画の株価上昇は、これから本番を迎える可能性が高いでしょう。
まとめ
以上により、今回は「良品計画の株価」がなぜ下落したのか、暴落した4つの理由を解説させて頂きました。
ここまで解説してきた項目について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
🔳良品計画の株価下落はなぜ?暴落した4つの理由
✅2019年はファミマが販売撤退
✅2020年2月期は減益・減配に
✅2020年はコロナで大きく下落
✅直近は中国の不買運動が懸念
🔳良品計画の株価下落はなぜ?今後上昇する理由とは
✅業績は右肩上がりで成長
✅今後は増収・増益・増配
✅巣ごもり需要で業績好調
✅株価はまだ割高ではない
【結論】良品計画の株価下落は、業績悪化に、コロナ禍が加わった一時的なものです。
20年2月期の決算で大幅減益となり、配当も減配となったことで、株価は大きく下落しました。
そこに2020年のコロナショックが加わり、株価は一時的に大きく暴落してしまいました。
しかし今後は回復基調にあるので、良品計画の株価は、長期的には上昇を続けるでしょう。